11月21日　JAWRO特別講演、温泉ナイトのご報告

2015年11月21日(土) 日本放射線腫瘍学会第28回学術大会の会場、前橋商工会議所会館 第5会場(リリィ)で、日本女性放射線腫瘍医の会の特別講演を開催しました。講演会では60 名の参加者があり、乳癌放射線治療に関する関心の高さが伺えました。

特別講演 15:00—16:00

演者: Reshma Jagsi先生（Deputy Chair of the Department of Radiation Oncology at the University of Michigan）

座長:山内智香子先生　(滋賀県立成人病センター　放射線治療科) 

Jagsi先生の特別講演

Reshma Jagsi先生による「Regional Nodal Radiotherapy for Breast Cancer」のご講演は、男性も含め多数のご参加を頂きました。非常に充実した内容のご講演で、質疑も活発に行われました。座長の山内先生のご感想と、Jagsi先生から頂いたご発表スライドを掲載致します。

滋賀県立成人病センター放射線治療科
山内 智香子

日本放射線腫瘍学会第28回学術総会最終日の2015年11月21日、ＪＡＷＲＯ特別講演会が開催されました。今回はミシガン大学のDeputy Chair of the Department of Radiation Oncology でいらっしゃいますReshma Jagsi先生をお招きし、“Regional Nodal Radiotherapy for Breast Cancer”というタイトルでご講演いただきました。Jagsi 先生は、ACOSOG Z0011（乳癌のセンチネルリンパ節転移陽性例に対する腋窩郭清省略のトライアル）における放射線照射野の論文を発表されているご高名な先生ということはご周知のことと思います。また一方、乳癌の研究にとどまらず、女性医師の労働環境や社会的地位などの研究でもご高名です。今回は、後者のご研究についても大変興味があったのですが、乳癌のリンパ節領域照射は乳癌診療において非常に重要なトピックスであり、今回のテーマでご講演をお願いいたしました。学会場で始めてお会いしたのですが、一目見た瞬間に感じる穏やかで温かい雰囲気の先生でした。先生の講演は、その温かい雰囲気をかもし出しつつ、まだ十分解決できていない難しい状況である領域照射の問題を明快に解説して下さいました。また、学会最終日の午後にもかかわらず、約60名の方にご参加いただけたこと、また多くの男性医師の参加もかない、大変うれしく思っております。さらに、発表スライドはJagsi先生のご厚意により、JAWROのHP掲載にもアップされると聞いております。
現在、学術企画委員を務めさせていただいておりますが、今後も皆様のお役に立てるような講演の企画を立案していきたいと考えております。また、機会がありましたらJagsi先生より米国における女性医師の社会的問題点などについても拝聴したいと考えております。
末筆になりましたがこのような貴重な講演会を開催できましたのは、Jagsi先生をご紹介いただきご手配頂きました齋藤 アンネ優子先生と、種々のご準備をしていただいた事務局の並木弘恵様のご尽力の賜と心より感謝申し上げます。

 その後の総会後、春の総会で中山先生からご提案頂いたガールズ温泉ナイトが伊香保温泉で開催されました。中山先生から楽しいご感想を頂きましたので写真と共に掲載いたします。

2015年11月21日，前橋でのJASTRO総会終了後，JAWROの総勢14名は伊香保温泉の森秋旅館へ向かった。老いも若きも浴衣に着替え，ワインの乾杯で宴は始まった。美味しい料理に舌鼓を打ちつつ，自己紹介と楽しい質問で大いに盛り上がった。途中で，群馬大学の打ち上げに参加していたJASTROの先生方もJAWRO部屋に合流，女性に囲まれてご満悦の様子であった。宴の後は，伊香保の源泉にゆったりと浸った。最後に，若い参加者から「迷ったけど参加してよかった。楽しかった。」という言葉をもらい宴会係としてはうれしい限りである。次の企画をお楽しみに！

神奈川県立がんセンター
中山優子