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新着情報
2011.12.12
立正佼成会附属佼成病院 放射線科
中村 香織
日本全体では女性の労働力率が6割を超え、既婚者でも54%。男女が同等に働くのが当然となりつつある社会の中であえて「女性」放射線治療医が集うことの意義を改めて考える良い機会となりました。
私は非常に心に残った事が二点ありました。一つは野崎先生のご発表で、男性医師も「育児休業制度」を利用されたという事。もう一点は総合討論で、若い男性医師からJAWROの活動を通して過酷な医師の労働条件の改善を主張して欲しいとの意見があった事です。私自身、偉大な諸先輩方のそれまでの努力と理解ある同僚に恵まれて、産休・育休制度を利用させていただきつつ仕事を続けてくることができました。でも、職場に残った先生方の激務を思うと心が痛んだのも事実です。
「女性客が多いレストランは繁盛する」とも言います。女性医師が活躍すると放射線腫瘍医を目指す新人が増える。その結果、男女を問わず全放射線腫瘍医が各個人の望むワーク・ライフバランスを維持できる職場環境が完成し、ますます放射線治療が充実する、そんな最良のシナリオが実現する日も夢ではないのかなぁ。溌剌とした女性腫瘍医の先生方のお話を伺い、そのように思えてきました。貴重な会に参加できたことを感謝いたします。