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JAWRO学会助成 市立宇和島病院 放射線科 中島 直美 先生

2016年12月26日

JAWRO学会助成 ASTRO2016参加報告 市立宇和島病院 放射線科 中島 直美 先生

今回、JAWROより学会助成をいただき2016年9月25日から9月27日にBoston Convention and Exhibition Centerで開催されました米国放射線腫瘍学会(ASTRO) 2016 annual meetingに参加しましたのでご報告いたします。
参加総数は11646名でアジアからの参加者が793名、36%であったということです。
 私は2015年10月より2016年7月までがん研有明病院に国内留学をしており今回のASTROには、がん研有明病院の術前化学療法を施行した乳癌乳房切除術後放射線治療施行症例約370例の治療成績を検討した「Clinical Outcome and Prognostic Factors in Locally Advanced Breast Cancer Patients Treated With Neoadjuvant Chemotherapy Followed by Surgery and Postmastectomy Radiation Therapy」という演題をポスター発表させていただきました。これまでこのようなbig dataの解析は行ったことがなく毎日日常診療を終えた後に乳腺グループのレジデント仲間や部長の小口先生と夜遅くまでdiscussionをして完成させましたのでacceptのメールを受け取りましたときには喜びもひとしおでした。ちょうど7月にJAWRO助成募集がありましたので、早速申請をさせていただき8月に採択のご連絡をいただきました。
8月には国内留学を終え、市立宇和島病院に赴任しておりましたのでこちらからのASTRO参加となりました。
ASTROでは悪性リンパ腫のe-contouringに参加しました。悪性リンパ腫の放射線治療では、これまでの領域リンパ節をCTVとするInvolved field radiation therapy (IFRT)から、4D-CTやFDG-PET/CTなどの画像技術を用いることにより、照射範囲を安全に縮小させ従来の照射よりも有害事象を低減することが可能であるInvolved site radiation therapy (ISRT)へと移行が始まっており、各部位のリンパ腫のISRTについて講義と実習を行いました。
また、3D-CRTとIMRTの分布の違い、IMRTのメリットについても学び、今後の自施設でのリンパ腫放射線治療に取り入れたいと思いました。
学会初日の夜にはJASTROと日本アキュレイ共催のJASTRO night in Bostonに参加し、Morgridge Institute for Research University of Wisconsin School of Medicine and Public HealthのT. Rockwell Mackie先生の「The Present and Future of image Guided Therapies」という講演を拝聴しました。その後の情報交換会にも日本の様々な施設の放射線腫瘍医が参加しており、JAWROメンバーの皆さまとも交流を行うことができ、慣れない外国での学会に一人で参加し心細かった私は大変心強く感じました。学会二日目にはポスターセッションがありました。残念ながら自分の演題への質疑はありませんでしたが、今回は乳癌の所属リンパ節照射の演題がいくつかありましたので複数の施設の方と現代の乳癌診療における所属リンパ節照射の意義についてdiscussionすることができ大変勉強になりました。
学会参加の最終日は午前中にJCOG0701のT1-2N0M0 声門癌に対する放射線治療の加速照射法と標準分割照射法のランダム化比較試験の最終解析結果を愛知がんセンターの古平 毅先生が口演発表されました。こちらでは加速照射の非劣性は証明されず標準治療は標準分割照射法であると結論付けられました。
今回は私にとって2回目のボストンでのASTRO参加であり、学会に集中して
勉強することができました。
今回、JAWROより助成をいただいて大変有意義な経験が出来ました。深く感謝するとともに女性放射線腫瘍医の方々の発展のために是非、この助成事業を有効活用していただきたいと思います。
 

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